百花物語こども花教室 blog

栃木県足利市・佐野市の子ども花教室。幼稚園や学童保育での課外教室、「伝統文化親子教室(文化庁委託教室)」を運営。

来年度の準備は楽しい

4月から始まる2020年度も絵本を使います

百花物語こども花教室では、花を生けるための補助として絵本を取り入れてきました。それは5年目も同じです。

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2016年度に使用した1冊。「どいかや」さんの本は言葉と絵がすんなりと心に届きます。

なぜ絵本なの?

絵本と花?不思議ですよね。簡単にいえば、絵本からインスピレーションを得てもらうためです。

悩むことは大人もこどもも一緒じゃないのかな?

お花をいけることが非日常的でどうしたらいいのか分からない、正解がないと不安だという大人の声がそもそもの始まりでした。大人が不安ならこどもも不安かもと・・・。ただ「はい!きれいに生けてみて!」「自由に生けてみて」と言われても迷いますよね。大人の私でも不安になりますもの。

因みに大人は配分や空間の使い方を数字で示し、生ける角度の指定も可能です。今日はラウンド型を学びましょうとか、S字の型に生けましょうとかゴールを定めレクチャーを受ければ悩みは軽減されますよね。年少さん(3歳)などの年少者はそういうわけにはいきません。

それなら想像力を使い、自由な発想で生けてみればいい

でも自由って難しいんですよね。何らかの枠やヒントがあったほうがスムーズに考えられ、発想もしやすいですよね。ということで、みんな大好きな絵本が登場!絵本に出てくる人を真似て帽子を飾ってみたり、海を表現したり。絵本を花で表現する楽しさや充実感は想像以上です。大人には「え?」な作品に見えますが、そこに至るまでのストーリーを聞き、タイトルを付けてもらうことで「唯一無二」の作品になります。

自由な時間を過ごし、花の表情や枝の表や裏の区別がつくようになると、すんなりと伝統文化のいけばなへ移行できます。これは私も想定していませんでした。別なカリキュラムが必要だと考えていました。驚きの結果です。

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頭から花が生えてもいいのです。

前置きが長くなりましたが・・・2020年度分の絵本の選定中です。

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カラフルで楽しいものがいい

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この1冊はホテルのロビーで手に取ったもの。青の美しさに惚れて、思わずその場でアマゾンで発注しました。


基本的には現物を見て購入します。大きさや紙の質感も大切なことのひとつ。2020年度で使用予定の「あおのじかん」は昨年の夏に軽井沢プリンスホテルのロビーに飾ってあったものです。手に取って読んで、それこそ自分のインスピレーションが得られたことで購入を決めました。出逢いはどこにでもあるものです。

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こんな笑顔を見たいから、絵本選びがますます楽しくなります

今週いっぱい時間をかけて、絵本選びをします

5年目になると、同じ頭で考え続けるもの実は考えもの。こういうときに違う業種の柔らか頭の人がそばにいてくれると助かるものです。力をかしてくださる方々に感謝しながら、2020年度も楽しく充実したカリキュラムを組んで参ります。