体験教室へようこそ!
昨日は年少さんから年長さん9名が参加してくれました。保護者の皆様も見学や、付き添いをしてくださりありがとうございました。
この絵本を使った体験教室は8年ぶり。季節から言うとちょうど今頃が適していると感じています。1月では早すぎますし、3月に入ると暖かな日が多くなり、本格的な春を迎えてしまうので遅いのです。
『春はどこから?』というテーマで花を生けてもらいたい!のですが....それは花教室という立場からの願い。絵本を読めば、その世界へ入り込むのが子ども。花を生ける段になれば、さっきのことを忘れて花に夢中になります。これでは絵本と花が結びつかないのでは?と考えますよね。そう、それでも良いのです。体験教室ですし、すべて大人の思うようになるわけがありません笑。
今この一瞬を懸命に生きるのが子どもですから、その方が良いです。
「絵本には鹿とおじいさんと春と花が出てきた‼︎ 」絵本には誰が出てきたのか、何が印象的だったのか聞いてみるとそんな答えです。まずはそれを心に留めてもらえればOK。子どもたちの口からそのキーワードが出てきたので、私はにっこり。
あとは春の花と冬の花を分けて生けていきます。ここが大切。自分のイメージで冬と春を分けられるって、すごいこと。
冬っぽいのは、どれ?と聞くと、猫柳を持つ子、スイートピーを持つ子がいます。答えはどちらかと言うと前者なのですが、それは私の答えです。できれば正解に導きたいところですが....きっとそれぞれが感じる冬の理由がその手の中にあるはずです。これは感受性の違いなので、私は否定しません。
45分間で絵本の読み聞かせ、感想を聞いて花を生けてもらう。かなりタイトなスケジュールです。子どもたちも大変だったはずです。体験だからこそ、ちょっとやること多めで、頑張れた!を持ち帰ってもらえれば嬉しいです。
お家に帰って花の香りを楽しみ、桜の枝の先が少しずつ色づき花開くのを毎日観察するのも春の楽しみ方だと思います。花を生けると気分が良いし、上手だってお家の人も喜んでくれる。そんな記憶が幼い時にあるのは幸せなことです。どうかこの45分が良い思い出になることを心から願っています。
そう、お子さんたちの写真を撮り忘れたことを今更悔やんでいます。次回の体験では撮り忘れずにブログに残したい!です。