百花物語こども花教室 blog

栃木県足利市・佐野市の子ども花教室。幼稚園や学童保育での課外教室、「伝統文化親子教室(文化庁委託教室)」を運営。

花は二度、喜びをくれる

2月の半ばを迎え、 前回生けた桜の枝が満開になりました。ますます太陽の眼差しが強くなり、春の足音が近づく季節になりました。

突然ですが、『花は二度喜びをくれる』のです。というのは、花材を渡した時にお子さんたちが眺めて、見たことのない色だとか、好きだとか、昨年も生けて上手くできたから今年も生けられて嬉しいと言うのです。前回の桜はことにその傾向が強い花材でした。

前回の投稿のあとも保護者の皆さんから『すごく綺麗です』『玄関を開けると嬉しい』『また長持ちしています!』等のお声がけをいただいています。

生けたお子さんたちは開花するのが当たり前に思っていますし、その様子を冷静に受け止めています。だって開花しそうなところを選び、自分がいいと考えた箇所に配置して『感動的』に生けているので、予定通りなのです。

保護者の皆さんは、わかっていても...やはり我が子が生けた花が開き、咲き誇るのを見れば嬉しいものなのです。

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今日も前回のお教室で生けたラナンキュラスの花持ちのことで保護者から声がけがありました。『あれから花がすごく大きく開き、華やかさが増しています!ラナンキュラスはこんなに長持ちして大きく咲くなんて知りませんでした』『花びらの枚数分、華やか!子供が選んで生けてくれてよかったと思います!』

お稽古とき、お子さんたちに数種類のラナンキュラスから好きなものを選んでもらいました(ごめんなさい、全クラスではないのですが...)。

思い思いに選ぶのも楽しい作業。色合わせを考えながら、蕾が開く時を想像しながら選ぶのです。その花が長持ちして、お家で皆が嬉しいなんて何よりです。

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花は生けて嬉しい、その後の姿を見届けていくのも嬉しいのです。二度嬉しいのです。きっと人だけが嬉しいわけではなくて、花も嬉しいはず!

2枚目のラナンキュラスは11日目の姿。まだまだ元気です。各ご家庭でもこんな姿を見せてくれているのかと思うと花に感謝です。