百花物語こども花教室 blog

栃木県足利市・佐野市の子ども花教室。幼稚園や学童保育での課外教室、「伝統文化親子教室(文化庁委託教室)」を運営。

卒園式装花 クラスの雰囲気が現れる?

先週から卒園式の装花が続いています。こちらは卒園児が60名を越す園、佐野市洗心幼稚園です。
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60名を越すので年長児クラスは2クラス。こちらの園も卒園式の前日に卒園児が1本ずつ花を生けていきます。生ける前に、毎年少しお話をさせてもらいます。みんなが大きくなったのはおうちの人や先生がいてくれたから。だから、ありがとう!の気持ちを込めて感謝のお花を飾りましょう。成長と節目のお祝いをされるばかりではなくて、自分たちの感謝の気持ちを表しましょうね!と。静かに耳を傾ける姿は、お昼休みに遊ぶそれとは全く異なります。こちらが緊張するくらいです。

 

「しか1組さん」

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ピンクはしか1組さん。百合の花を覆うことなく、バランスよく花を配置していきました。花の周りを1周し、お友達が生けていないところ、花があった方が綺麗だと思うところを見つけて生けていきます。時間をかけてゆっくり考えるお子さんの姿が多く見受けられました。

「しか2組さん」

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オレンジはしか2組さん。百合の姿はありません。百合を覆うように、みんなの花が前へ前へ出てきています。後ろに入れるお子さんの姿は少なくて、みんなが入れたところに自分の花も入れたい!みんなと一緒がいい!といっているようです。きっとみんなのことが大好きで仲良しなのね!

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最後の仕上げは園長先生。皆が見守る中、緩やかなカーブを描く小手毬を生けていきます。長く大きく、目立つように!それを見た男の子がボソッとひとこと。園長先生の花は竜みたい!表現が上手い!天晴れー!

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壇上からホールを見ると会場準幅はすでに完了。この緊張感ある雰囲気に我が子の当時を思い出し、涙腺が緩みそうになりました。

洗心幼稚園のみなさん、ご卒園おめでとうございます。

卒園式

3月は巣立ちのとき。私がお世話になっている園の年長さんたちも卒園していきます。ご卒園、おめでとうございます。

出会った時は3歳〜4歳だったこどもたちは、当たり前ですが3歳の年を重ね、立派になっています。その姿を見ると、きゅんとします。時々にしか関わらない私がそう思うのですから、担任の先生や園長先生のお気持ちを思うと、それまた『きゅん』としてしまいます。

今回は2園の様子をお伝えします。

『旭幼稚園/足利』

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旭幼稚園さんは卒園式前日に卒園児と先生、合計35名で最後の共同制作として花を生けます。上の写真は生ける準備が整い、卒園児を待つ廊下の写真です。

密にならないように椅子を用意、お名前を呼ばれるまでは自分のお席で待機できるよう配慮されています。

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ひとり1本ずつ花を手渡し、生ける場所を自分で決めて生けてもらいます。緊張の面持ちの子もいれば笑顔の子も。最後は先生が生けます。お子さんたちがそこはダメ!上手!などアドバイスを送りながら賑やかに。そして完成。先生方が動画や写真を撮ったり、最後のシーンを残せるよう頑張っていました。

たった30分ほどの時間ですが、どうか良き思い出になりますように。

 

『呑竜幼稚園/佐野市』

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天井も高く、明るく開放的な場所で卒園式を行う同園。いつもは賑やかで、笑い声が絶えない場所が卒園式の会場です。日常的な場所で巣立ちのセレモニーがあることが感動的。

準備は園と合同で保護者会も行っており、生け込みにうかがうと賑やかです。当日は着物の方も多く、先生の袴姿も華やかで、晴れの日であることを改めて感じます。花は華やかながら色味を抑えて納めさせていただいています。

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今年は生け込んでいたら声をかけられました。「お手伝いしましょうか」驚いて振り向くと、3年前に受講してくれていた男の子。せっかくの申し出なので、アルストロメリアの葉の整理をお願いしました。やったことがあるから心配しないで!と一言。頼もしい限りです。おかげで、スムーズに生け込みができました。

久しぶりに会ったAくん。お兄さんになっていてビックリ!声をかけてくれてありがとう。巣立ちの準備の最中、嬉しい再会でした。

 

佐野市静のアート展 その1

ブログの更新をお休みしておりました。その間に季節が過ぎ、北関東も春めき、桜の便りも聞こえてきました🌸

 

前回のブログで触れたように、今年も作品展を見送ったので佐野市の教育委員会主催のアート展を借りてお子さんたちの作品展を公開しています。

https://www.city.sano.lg.jp/soshikiichiran/kyouiku/shogaigakushuka/event/art/17098.html

 

ただ、このアート展のための作品は、作成しておらず、過去に撮りためた写真データで対応しています。何せ現在もコロナ禍です。過去のデータから選ぶことにいたしました。概ね1年以内の作品ばかりです。

 

今日ご紹介するのは、姉妹の作品。まずは妹で年少さんのもの。憧れのお姉ちゃんに追いつきたくて、毎回、頑張っています。この作品を生けたのは2020年の秋。花器は竹籠の落としです。何気ない作品ですが、ボリュームもあって華やかです。さらりと生けて15分ほどで終了。迷いもなくて羨ましいです。

https://www.city.sano.lg.jp/section/art/06/44.jpg

こちらは姉で1年生のもの。オシャレでよく喋るお嬢さん。本人の性格が出たような華やかな作品です。あまりにも素敵だったので、アトリエにあった竹籠に細長い器を入れてみました。1年生とは思えない雰囲気になりました。

https://www.city.sano.lg.jp/section/art/06/45.jpg

竹籠はうちの父が編んだもの。アトリエで預かっており、結果、お子さんの作品に花を添えられ、生けた本人や保護者も喜んでくださり、良かったです。

おこさんたちの作品を佐野市「静のアートオンライン作品展」に出品します

昨年度はコロナが流行し始めた時期に当たり、作品展は中止いたしました。今年度も見送りを決定しています。緊急事態宣言が解除になったとはいえ今後の見通しは立てにくい状況です。致し方ありません。ただ2年連続で、というのも悲しいもの。お子さんたちも肩を落としていました。

ですので、今年度は佐野市HPで公開される「制のアートオンライン展」に出品することにいたしました。出品者については佐野市内のお教室に通っていることなど、当方で決めさせていただいています(出品者についてはお教室の時にお手紙でご連絡します)。

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ただ、今回の作品展に向けて新たに作品を制作することは避け、過去のお稽古で撮影した写真から作品を選出いたしました。普段のお稽古の様子もわかり、また制作時期も様々でかえって良かったのではないかと感じています。

中には緊急事態宣言下、休校中に祖父母のお庭に咲いている花を生けた作品も公開になります。そのような注釈は入れられないが残念です。写真は何気ない日常の中でママが撮ったもの。それはどの作品?と、考えながら見ていただけたら楽しいかもしれません。

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普段の様子です。こんな風に楽しみながら生けた作品の数々です

現在、作品の写真データの選出中です。作品が公開になったら今後このページで解説?補足説明ができたらいいな~と思っています。

春の気配

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立春も過ぎて気持ちが一気に春へと向かいます。朝晩の体感気温はまだまだ冬ですが、窓越しの陽射しは暖かく、確かに季節が進んでいることを感じます。窓辺のチューリップは大きく開き、陽が沈むころに閉じて、まるで呼吸をしているみたいです。昼間は春の陽射しをなるべく多く浴び、その空気をたくさん吸い込みたい!のだと思います😊

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さて、教室では先週より春の花材を使い始めました。まずは桜。1月に桜?どこに咲いてるの?とママたちの声。こどもたちは『わーい桜!』と喜んでから、あれ?そういえばまだ咲いてないよね?と。よく気づきました!今回は山形と群馬の桜を取り寄せた話から、なぜ今咲いているのかを説明しました。

(理由は省略しますが興味のある方は調べてみてくださいね)

お友達や学校の先生よりも早く桜が見られて嬉しい!という声。ママたちからはお家に桜があると、気持ちが明るくなる✨どんどん咲いてきました!と連絡をいただいています。私も嬉しいです!

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桜に合わせた花はスプレーストックや撫子。どちらもピンクです。桜の花が満開になるまでの間、足元からも春を感じてもらえればと。

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桜の枝は堅いので、こどもの力だけで切るのは大変です。もちろん助けます。が、中学年以上には自分で切るコツをお伝えしています。自分の力で思うように生けられるのが一番いいですから、チャレンジしたい人には手を挙げてもらっています。

堅い枝を切るときのコツを少し学ぶだけで、同じようなことに直面した時に対処できるようになります。お稽古は小さなことの積み重ねですね。f:id:kodomohanakyousitu100ka:20210204095436j:image

次回は猫柳を生けていきます。春ってどんな感じ?という問いの答えを猫柳から見出していきます。

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雪の朝

今朝も寒かった北関東。仕入れに向かう際、車のフロントガラスは真っ白でピカピカに凍り付いていました。因みに先週は運転席のドアが凍っていて、思いっきり力を込めて開けました。

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今朝、市場で目についたのはピンク色の花たち。先週は黄色をメインに使用したので今週は違う色がいいという考えがあったものの、寒さの反動で『春』を感じるピンクに心が動きました。

去年の11月の終わりに真っ白なストックを手に取り『冬がやってきた』と感じたというのに、2ヶ月経たないうちに春を欲するなんて贅沢です。

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それもこれも季節を先取りできるように、また通年様々な花を生産してくださる方々がいるからです。本当にありがたいです。

今日も水揚げバッチリ👍喜んでくださる方々にお届けします。